2001年のアメリカ同時多発テロ事件以降、飛行機恐怖症は日本のみならず、世界中で増え続けている事が分かっています。
他の恐怖症を併発するリスクも高く、原因も様々である事から、詳しい検証が必要で危険な恐怖症と認識されています。
このページでは飛行機恐怖症の原因や症状、克服法について詳しく解説していきます。
飛行機恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★★☆☆
生活密着度 :★★☆☆☆
克服可能度 :★★☆☆☆
総合危険度 :★★★☆☆
飛行機に対する恐怖に悩む人の多さは中程度ながらも今後ますます増えていく事が予想されており、すでに潜在的な患者数は多いのではないかとも言われています。
飛行機を日常で避ける事は可能ですが、旅行に行く方法は限定されてしまう事は言うまでもなく、職業選択にも大きく関わるります。
完全に克服する事も比較的難しいとされ、基本的には軽減を目指した治療が優先されます。
飛行機恐怖症の原因と症状
飛行機に恐怖を感じる例の大半は墜落やハイジャックに対する予期不安が原因となる事が分かっていますが、墜落事故が繰り返しテレビで放送された事がトラウマとなるケースやエコノミークラス症候群に対する不安も近年では多く聞かれます。
他には飛行機という人工物が空を飛ぶことに対して違和感がある事が恐怖になる例も報告されています。
他の恐怖症を合併する事も多く、一度飛行機に乗ると自分のコントロール下から完全に離れてしまうため、その状況での無力感が不安として表れ、高所恐怖症や閉所恐怖症、広場恐怖症を併発しやすい事が指摘されています。
症状としては悪寒や吐き気、多量の発汗、心拍の乱れなどがあり、重症時は嘔吐やパニック発作に至る例も確認されています。
飛行機恐怖症への対処、克服法や注意点
どうしても飛行機に乗らないといけない場合、医療機関で睡眠薬を処方してもらう事で対処できますが、根本的な治療ではなくその場しのぎの方法なので、この対処繰り返す事は勧められていません。
むしろ睡眠薬に対する耐性が付いてしまうとより飛行機に乗れなくなってしまうので、リスクや危険性が高まると言わざるを得ません。
克服や軽減に向けた正攻法には認知行動療法が基本で、曝露療法(エクスポージャ法)や認知再構成法を症状によって組み合わせる事が効果的だとされています。
治療は医療機関で医師やカウンセラーの下で取り組む事が望ましく、独自の方法は症状の悪化を招く可能性があるので危険である事を忘れてはいけません。
また、航空会社が飛行機恐怖症を軽減させる研修プログラムを実施している場合もあり、活用してみるのも一つの手段でしょう。
まとめ
飛行機恐怖症は現代ならではの恐怖症で、年々患者数は増加傾向にあり、他の恐怖症を合併する危険性があります。
治療にあたっては家族や周囲に理解を求める事が克服や軽減に向けた第一歩となります。
症状が気になる場合は必ず医療機関での治療を実践するようにしましょう。
あなたが飛行機恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。