チーズ恐怖症は特にヨーロッパでの症例が多く報告されており、イギリスやスウェーデン等の国が多いとされています。

 

強くなった嫌悪が恐怖に変わって症状が表れたという例がほとんどで、不安障害の症例として考える研究者もいます。

 

このページではチーズ恐怖症の原因や症状、克服法について詳しく解説していきます。

 

 

チーズ恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★☆☆☆

生活密着度 :★★★★☆

克服可能度 :★★★☆☆

総合危険度 :★★★☆☆

(各評価指数について)

 

チーズ恐怖症に悩む人の数は少ないものの、日常で完全に避けて生活する事は特に欧米では困難だという事が問題視されています。

 

一方で克服や軽減の可能性もあり、色々な治療法が研究されています。

 

症状によっては本格的な治療が必要な恐怖症で、不安障害や黄色恐怖症等の他の恐怖症を合併する可能性やひきこもりの原因になる心配があるので注意が必要です。

 

また最近の研究では、ブロックのチーズにできる穴にも注目され、穴恐怖症との関連を指摘する研究者もいます。

 

 

チーズ恐怖症の原因と症状

 

チーズ恐怖症の原因のほとんどが過去のトラウマ体験が原因となっているようです。

 

強烈な臭いのチーズをそうと知らずに嗅いでビックリしてしまったり、軽い気持ちで食べてみたチーズの味が想像とは全く違った事で特定のチーズに嫌悪感を持ってしまいます。

 

それが高じてチーズを見るだけで症状が表れたり、前述の通り黄色恐怖症などを合併するケースもあります。

 

日本では臭いの強いチーズはあまり日常ではありませんが、欧米では様々なクセのあるチーズがスーパーなどでも置いてあり、欧米での症例が多い理由となっています。

 

特にロックフォールを代表とするブルーチーズや独特のクセをもつウォッシュタイプのチーズが対象ですが、症状が進むと全てのチーズが対象になります。

 

症状としてはチーズの臭いを嗅いだり食べたりする事ができないのはもちろん、チーズを見ただけで硬直したり泣き出してしまったり、パニック発作の例も報告されています。

 

 

チーズ恐怖症への対処、克服法や注意点

 

チーズ恐怖症が幼少期に見られるケースでは、大人になるにつれて味覚や臭いに対しての感覚が変わり、軽減されたりいつの間にか克服できている例が多く見られています。

 

しかし成人で重い症状の場合では克服へ向けた治療をする必要があると言えるでしょう。

 

医療機関での治療は認知行動療法が優先して試され、投薬治療は非常に稀です。

 

比較的軽度のケースでは曝露療法、症状が重い場合は系統的脱感作法での治療が高い効果が期待できます。

 

独自の治療ではなく、医師やカウンセラーの下での実践がより高い効果を望める事が実証されていますので、医療機関での受診がより確実な克服法となります。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

チーズ恐怖症は特に欧米で生活する人にとっては非常に悩ましい恐怖症です。

 

日本での症例はまだ少ないものの、今後、国際化や食の多様化が進む中、日本でも悩む人が増えるかもしれません。

 

また不安障害や他の恐怖症、引きこもりの原因にならない様に注意する必要がある事を忘れてはいけません。

 

あなたがチーズ恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。