おならに恐怖を感じるという話に首をかしげる人もいると思いますが、実際に悩む人は存在し、深刻な恐怖症の一つに数えられています。
しかしきちんと治療をすると克服できる可能性も十分にある事が近年分かってきています。
このページではオナラ恐怖症の原因や症状、克服法について詳しく解説していきます。
おなら恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★☆☆☆
生活密着度 :★★★★☆
克服可能度 :★★★★☆
総合危険度 :★★★☆☆
おなら恐怖症に悩む人の数は少ない方だと言われていますが、なかなか周囲や医師に相談しにくい事から潜在的な患者数は多いと考えられています。
症状を放置すると社会生活に影響するリスクも高いので注意が必要です。一方で克服方法もいくつか確立されはじめており、適切な治療によって完全克服できたという例も多く報告されています。
オナラ恐怖症の原因と症状
まず理解するべき点は、おなら恐怖症は過敏性腸症候群の一タイプだという事です。
過敏性腸症候群は主に大腸の運動や分泌機能の異常で引き起こされる症状の総称で、検査で炎症などの異常が見つからないため、発見しにくい事で知られています。
不安定型、慢性下痢型、分泌型、ガス型に分けられ、おなら恐怖症はこの「ガス型」と同義とされています。
原因はストレスである事が多いとされていますが、腸内フローラの乱れが原因で腸が不調になっていたり、銀歯などの歯の詰め物が自律神経を乱しているケースがある事が確認されています。
特に銀歯や金歯が触れた時に発生する「ガルバニック電流」の影響が疑われています。症状としては症状が重くなるほど無意識におならが漏れてしまったり、お腹の張りが出ることもよくあります。
特に女性や思春期での症状は人に相談できず、引きこもりの原因になったり、自分が臭くないにも関わらず臭いと思い込む「自臭症」を引き起こす例も多くあります。また、対人恐怖症の一種であるとも言われています。
オナラ恐怖症への対処、克服法や注意点
前述の通り、なかなか人に相談しにくい事から、長く苦しむ人が多くいます。軽減や克服へ向けてはまず周囲や家族に打ち明け、理解と協力を得る事が克服への第一歩となる事は間違いないでしょう。
ただし独自で治療を試みるのは危険で逆に重症化を招くリスクが高まる事から、治療は必ず医療機関で行う事が大前提です。
限局性恐怖症の治療の中では珍しく薬物治療が採用されるケースが比較的多く、漢方薬の処方も積極的に行われます。ここで注意したいのが、胃腸科などで原因が特定できず、安易に心療内科を受診するケースが後を絶たない事です。
結果、心療内科で処方された薬を飲み続ける事によって改善されないばかりか副作用に悩まされる事になります。
まずは内科での治療を進める事を強くおすすめします。また、軽度の場合は生活習慣の改善で軽減される事もあります。
軽度である場合はサプリメントでの改善例も報告されていますので、まずは乳酸菌サプリを試してみるのもおすすめです。
まとめ
おなら恐怖症は過敏性腸症候群の「ガス型」で、対人恐怖症とも強い関連があるとい言われています。
周りに相談しにくい事から放置してしまい、社会生活に影響したり引きこもりの原因にもなり得る危険な恐怖症です。
できれば早期の内に相談し、医師やカウンセラーの下で治療に取り組む事が推奨されています。
あなたがおなら恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。