スリッパ自体は怖いものではありませんが、スリッパのタイプや状況によっては恐怖の対象となる事があります。
人によって恐怖を感じるスリッパは様々で、一般的には理解しがたいようなケースも見られます。
このページではスリッパ恐怖症の原因や症状、克服法について詳しく解説していきます。
スリッパ恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★☆☆☆
生活密着度 :★★★☆☆
克服可能度 :★★☆☆☆
総合危険度 :★★★☆☆
スリッパ恐怖症に悩む人の数は少ないものの、後述する潔癖症や予期不安を強く感じる予備軍の数は多いと指摘する声もあります。
自宅で特定の形状のスリッパを避ける事は可能ですが、外出先で恐怖を感じるスリッパを避ける事は困難で、人間関係にも影響する可能性は拭いきれません。
生理的嫌悪が強く関係する事から完全克服は難しいと考えられており、基本的には日常生活支障をきたさない程度にまで軽減させる事が治療の目標となります。
スリッパ恐怖症の原因と症状
つま先が開いていないスリッパや靴下、靴などに異物が入っていたという過去のトラウマ体験が原因となる場合もありますが、大半の原因は潔癖が根本にあるようです。
ほとんどが共用のスリッパを履く事を嫌い、通気性の悪いものはさらに避けられる傾向にあり、特に病院やトイレのスリッパが対象となる事が分かっています。
中には冬用のムートンのスリッパだけに恐怖を感じる例もあり、恐怖を覚える状況や形状は多岐に渡ります。
スリッパ全てが怖いという事ではないので自前のスリッパを履く事は問題なく常に持ち運ぶ事で対応している人も多くいますがトイレ用のスリッパを別で持ち歩くのは困難で、悩む人をさらに苦しめています。
近年では細菌恐怖症との関連が疑われて始めていて、合併する危険性が懸念されています。
主な症状は心拍の乱れや硬直、吐き気などがあり、重症時の例では嘔吐やパニック発作に至る例も確認されています。
スリッパ恐怖症への対処、克服法や注意点
治療には認知行動療法が第一候補となり、曝露療法(エクスポージャ法)や認知再構成法などの技法が採用されます。
細菌恐怖症を合併しているケースでは森田療法の有効性が確認され、改めて注目されています。
スリッパに対する恐怖は家族や周囲の理解を得にくい事が想像できるので、必ず十分に理解を得た上で医療機関で受診する事が勧められています。
まとめ
スリッパ恐怖症は潔癖症や細菌恐怖症が強く関係しており、症状に悩む場合は医療機関での治療が推奨されています。
家族や周囲の理解を得た上で、必ず医師やカウンセラーの下で治療に取り組むようにしましょう。
あなたがスリッパ恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。