空白恐怖症は2018年に小学館の大辞泉の新語大賞として選ばれてから一気に注目の的となり、新しく発見された限局性恐怖症として様々な研究が進められています。

 

空白恐怖症は現代特有の恐怖症とされていますが、最近では色々な事が分かり始めてきました。このページでは空白恐怖症の原因や症状、克服法について詳しく解説していくと共に、新しい事が分かり次第随時追記していきます。

 

 

空白恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★★☆☆

生活密着度 :★★★★☆

克服可能度 :★★★★☆

総合危険度 :★★★☆☆

(各評価指数について)

 

まだまだ新しいとされる空白恐怖症に悩む人の数は未知数とされていますが、中程度ではないかと推測されています。

 

自分のスケジュールが空白な事に恐怖を覚える恐怖症で、ビジネスマンやフリーランスに多いと思われがちですが学生や主婦にも見られ、全容の解明が急がれています。

 

恐怖を感じるスケジュールの空白具合はそれぞれで、生活密着度が高いケースもあるので注意が必要です。

 

一方で他の恐怖症を合併していない場合は完全克服できる可能性も比較的高く、死活問題にまで発展する事は少ないとされています。

 

 

空白恐怖症の原因と症状

 

原因として関連が深く疑われているのが対人恐怖症で、空白のスケジュールを家族や他人に見られる事でどう思われるかが気になる事が大きな要因です。

 

日本以外で空白恐怖症の例がほとんど見つかっていない事から、恥を強く意識するという日本独自の文化依存症候群が引き金となっている可能性が考えられます。

 

他の原因としてスケジュールが空白な事を自分自身が不安になる事が挙げられ、このケースでは仕事がなくなると思い込むという不安障害自己喪失感からの逃避との関係が指摘されています。

 

いずれにせよ予期不安が強く関連する事は間違いないとされており、スマホの普及率と患者数が比例しているという事を問題視する意見もあります。

 

症状としては何も予定がないのに無理やり予定を入れたり嘘(フェイク)の予定を入れてしまう事や、身体的症状としては空白スケジュールを見る事で動悸や吐き気、心拍の乱れなどがあるようです。

 

他の恐怖症を合併していない単体での重症例はまだ報告されておらず、対人恐怖症の重症例と似るとされ、想像しただけで嘔吐や呼吸異常、パニック発作に至る事も心配されています。

 

 

空白恐怖症への対処、克服法や注意点

 

前述のビジネスマンだけでなく主婦や学生にも見られますが、基本的には加齢とともにライフステージが変わっていくにつれて自然と軽減されると言われています。

 

本格的な治療をするかどうかは医師の判断によりますが、症状によっては医療機関での受診が推奨されています。

 

治療は認知行動療法が第一候補となり、実際に何もない一日を過ごしても何も起こらない事を確認する曝露療法(エクスポージャ法)や認知再構成法、森田療法などの技法を組み合わせる事で一定の効果を見込める事が分かっています。

 

独自での治療は逆に症状を悪化させるリスクを伴うので、医療機関での治療が前提となります。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

空白恐怖症は最近一気に注目され始めた恐怖症で、忙しい世代全般に男女関係なく起こる恐怖症だという事が分かっています。

 

対人恐怖症と関連があるとされ、日本や東アジア地域特有のものだとする意見もあります。

 

治療にあたっては必ず家族や周囲の理解と同意を得て、医師やカウンセラーの下で治療に取り組む事が勧められています。

 

あなたが空白恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。