映画や写真などで不気味さを表現する時に影が使われる時もありますが、実際に影に対して恐怖を抱き、限局性恐怖症としての症状を表す人もいます。
影というものが不安を煽るのはイメージできますが、症状に至るまでのメカニズムはどのようなものでしょうか。
このページで詳しく説明していきます。
影恐怖症とは?
悩む人の多さ:★★★☆☆
生活密着度 :★★★★☆
克服可能度 :★★★★☆
総合危険度 :★★☆☆☆
影というものは当然ですが光によって存在するもので、不自然さを感じる人は少ないでしょう。
しかし影に恐怖を感じるようになると、生活密着度の観点では危険性は高まり、日中での活動が困難になる場合もあります。
職業選択はおろか、引きこもりの原因になる事が懸念されています。一方で適切な治療をする事で克服できる可能性は高く、一定の効果が確認されています。
影恐怖症の原因と症状
影恐怖症の原因ははっきりと分かっていない事が多く、未だに謎が多い恐怖症だと言えるでしょう。
子どもの頃に影を踏むゲームをしていて、それがトラウマ体験となったケースや、影が自分と違った動きをしているように思ってしまう例、また影が自分と違う動きをするかもしれないという予期不安が原因となっている場合もあります。
また、自分の影だけでなく、他人の影も恐怖の対象になる例も報告されています。
症状は悪寒や吐き気、心拍の乱れなどがありますが、パニック発作の例は少ないようです。
影恐怖症への対処、克服法や注意点
幼少期での場合は年齢を重ねると共に思春期を過ぎると自然と克服できている事が多く、専門的な治療を開始するかどうかは医師の判断によります。
成人の場合、症状が進行し過ぎると不安障害と診断されて長期的な薬物治療が必要となる場合もありますが、基本的には認知行動療法が治療法として使われます。
主に曝露療法が試される事が多く、認知再構成法や森田療法などの技法が組み合わされる事もあります。
医療機関での治療が望ましく、その為には家族や周囲の理解を得る事が克服への第一歩となります。
注意点としては、独自の方法で強引に治療するのは危険である点です。
家族に相談したところ、皆で家庭内での治療に取り組む事に決めたといった例が多く見られますが適切ではありません。
医師やカウンセラーの下で治療に取り組む事が大前提となります。
まとめ
影恐怖症は生活密着度が高く、引きこもりの原因になったり職業選択にも影響する可能性が高い恐怖症です。
しかし大幅な軽減や克服も十分に可能な事が分かっているので、医療機関で受診をし、本格的に完全克服を目指した治療を始めるのも良いでしょう。
あなたが影恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。