毛髪に恐怖を感じるという毛髪恐怖症は世界でも知られている恐怖症です。英語ではTrichophobiaと表記され、研究の対象にもなっています。

 

ほとんどの例では毛髪が抜ける事に恐怖を持つことによっての症状が表れる事が確認されていますが、女性でのケースも報告されています。

 

重症の場合は強迫性障害と診断される事もある危険な症状です。

 

毛髪恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★☆☆☆

生活密着度 :★★★★☆

克服可能度 :★★☆☆☆

総合危険度 :★★★★☆

(各評価指数について)

 

 

ほとんどの場合においての毛髪恐怖症は毛髪が抜ける事に対しての恐怖症ですが、強迫性障害に発展する可能性のある危険な恐怖症です。

 

神経過敏から他の恐怖症を併発する危険性も高く、注意が必要な恐怖症と言えます。

 

 

毛髪恐怖症の原因と症状

 

前述の通り、毛髪恐怖症の原因のほとんどが毛髪が抜ける事に対しての恐怖です。しかし脳裏に浮かぶしつこいイメージが強く残る事もあり、強迫性障害と診断されるケースもあります。

 

この場合の治療は投薬も含めて長期に渡るリスクがあります。ひと昔前は強迫神経症と診断されていて、治療が難しいとされていました。

 

突発的な事例は少なく、蓄積された不快感が一気に症状として表れる事が多いようです。症状としては動悸や発汗、心拍異常があり、重症の場合はパニック発作や自ら毛髪を抜くといったケースも見られます。

 

放置して重症化すると大きな危険性に発展する可能性がある事から、本人だけでなく周囲も注意する必要がある恐怖症です。

 

うつ病を合併する例も多くあるので、早めに対処した方が良いでしょう。

 

 

毛髪恐怖症への対処、克服法や注意点

 

毛髪恐怖症に悩む人は、なかなか周囲に相談できないという傾向が確認されています。本人からの相談よりも周りがいち早く察知し、克服治療を勧める必要があります。

 

克服へ向けた治療としては認知行動療法が最も多く試されていますが、程度によっては薬物(投薬)治療も行われています。症状によっては複数の技法が併用される事も多いようです。

 

単独での克服実践は危険とされていますので、克服へ向けた治療は必ず医師やカウンセラーの指導の下で実践するようにしましょう。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

毛髪恐怖症は思っているよりも危険な恐怖症です。強迫性障害に繋がる例もある事から、周囲も注意して見ていく必要があります。

 

単に毛髪が怖いという表面的な事に捉われないようにしましょう。

 

あなたが毛髪恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。