衣服等に着いているボタンに強い恐怖を覚える人がいます。一見恐怖の対象にはなりにくいようにも思えますが日本だけでなく世界中で例が確認されており、原因や傾向などの研究が進められているようです。

 

このページでは、ボタン恐怖症の原因や症状、克服への道について詳しく解説していきます。

 

ボタン恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★☆☆☆

生活密着度 :★★★★☆

克服可能度 :★★★☆☆

総合危険度 :★★★☆☆

(各評価指数について)

 

ボタン恐怖症に悩む人は比較的少ないと言われており、認知度は非常に低い恐怖症です。

 

周囲への理解がなかなか得られない事もあり、家族内で孤立してしまうケースが懸念されます。

 

特に子どもの場合は周囲に上手く説明ができない事が多く、発見まで時間がかかってしまい、日常生活で苦しむ事になります。

 

また、衣服恐怖症とは別の恐怖症なので混同しないようにする必要があります。

 

 

ボタン恐怖症の原因と症状

 

ボタン恐怖症の原因は、幼少期の恐怖体験がまず挙げられます。

 

ボタンが上手く留められなくて叱られたりの虐待やいじめなどで服を引きちぎられたりといった経験が恐怖症となった例が多いようです。

 

イギリスではゲーム内でのトラウマ体験が原因となった例も報告されています。

 

人によって恐怖を感じる対象や状況が違い、自分の衣服に着いているボタンのみが対象になる場合や、他人の衣服のボタンにも反応する人、並んで着けられているボタンに恐怖を感じたり、ボタン自体を見るだけで強い恐怖を感じるケースもあります。症状としては多量の発汗や緊張、動悸、拒絶反や逃避行動が挙げられます。

 

周囲が思うよりも苦しんでいると自覚している人がほとんどで、周囲の理解度が低い事を裏付けています。

 

 

ボタン恐怖症への対処、克服法や注意点

 

自分の衣服のボタンのみに恐怖を感じる人は、徹底してボタンが付いていない服を選ぶ事で症状から回避いるようです。

 

しかしボタンを見るだけで恐怖を感じてしまう場合は医療機関での受診を検討する必要があります。

 

克服へ向けた治療としては認知行動療法が試され、認知再構成法や曝露療法で高い効果が期待されるようです。

 

自分自身で試すより、医師やカウンセラーのサポートの下で実践する事が推奨されています。

 

また幼少期のボタン恐怖症は思春期の成長と共に軽減される事がありますが、症状のサインを見逃さないように周囲が注意してあげる必要があります。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

ボタンは一見恐怖の対象とは認識されにくい事から、ボタン恐怖症は家族や周囲の理解が得られにくいという特徴を持ちます。

 

世界中で症例が確認されており、症状によっては医療機関への受診と克服へ向けた治療が必要です。

 

あなたがボタン恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。