急なサイレン音に対して驚いたり不安になったりする事は自然な事だと言えますが、サイレンに対して限局性恐怖症の症状が表れるケースもあります。

 

原因はサイレンの音だけでなく、進行次第では様々のサイレンに関する事が恐怖の対象となります。

 

このページでは、サイレン恐怖症の原因や症状、克服法や注意点について詳しく解説していきます。

 

 

サイレン恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★☆☆☆

生活密着度 :★★★★☆

克服可能度 :★★★☆☆

総合危険度 :★★★☆☆

(各評価指数について)

 

サイレン恐怖症に悩む人の数は少ない方ですが、サイレン音を完全に回避して生活する事は困難で、症状によっては治療を受ける必要があります。

 

克服や軽減はある程度は可能とされ、急なサイレン音以外の恐怖に対しては克服が可能だと言われていますので生活に支障が出ないレベルまでは治療しておく事をおすすめします。

 

幼少期で症状が見られる場合は成長と共に自然と克服できていくケースが多く、無理に治療をする必要はないかもしれません。

 

 

サイレン恐怖症の原因と症状

 

サイレン恐怖症の原因の中で一番多いのは急なサイレン音で、予期不安が強く出る事で症状が出ます。

 

過去のトラウマ体験が原因となる事もありますが、サイレン恐怖症に悩む人のほとんどが実際にパトカーや救急車などのサイレンを持つ乗り物に乗ったことがない事が分かっています。

 

症状が進行するとサイレンが鳴るかも知れないと思っただけで恐怖を感じてしまったり、そのせいで実際にサイレンが鳴ると飛び上がるほど驚いてしまったり、鳴っていないサイレン本体を見るだけで症状が出たりする事もあります。

 

外出ができなくて引きこもってしまう例もあり、放置すると危険度が高まる事は間違いありません。

 

主な症状は硬直や発汗、心拍の乱れ、吐き気などがあり、重症時には嘔吐やパニック発作も確認されています。

 

他の恐怖症と比べるとパニック発作の確率が高く、サイレン恐怖症の特徴とも言えます。

 

 

サイレン恐怖症への対処、克服法や注意点

 

突発的なサイレン音に対してはなかなか対処が難しいですが、サイレン本体に対する恐怖やだんだんと近づいて来るサイレン音に対しては認知行動療法が効果的だという事が分かっています。

 

主に曝露療法(エクスポージャ法)と系統的脱感作法の組み合わせが選択され、比較的短期で大幅な軽減を見込めたというケースが多く報告されています。

 

ある程度軽減されると日常生活での負担が少なくなり、その後はいつの間にか克服できていたという例もあります。

 

治療は医療機関で行う事が前提で、独自に実践するのは症状の悪化を招く場合もあり危険だとされています。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

サイレン恐怖症は、元々は急なサイレン音に驚いたのがきっかけでだんだんと重症化していくケースが後を絶ちません。

 

早期発見が難しい事も重症化する原因の一つで、その危険性が再認識され始めています。

 

治療は医師やカウンセラーの下で治療に取り組む事で高い効果が得られるとされ、家族や周囲の理解を得た上で取り組む事が推奨されています。

 

あなたがサイレン恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。