世の中にはたくさんの恐怖症があり、日本国内では約200種類、欧米では500種類以上の恐怖症が医学的に認定されています。
中でも着物恐怖症はレアなケースであるものの、一定数の症例が国内外で報告されています。
日本国内だけでは収まらない着物恐怖症はどのようにして起こるのでしょうか。原因や症状、克服法をここで詳しく解説していきます。
着物恐怖症とは?
悩む人の多さ:★☆☆☆☆
生活密着度 :★★☆☆☆
克服可能度 :★★☆☆☆
総合危険度 :★★☆☆☆
現代では日常的に着物を着る事はなく、見る事も少なくなりました。
着物恐怖症に悩む人の数は多くなく、生活密着度も低いとされていますが、完全克服するのは比較的難しいとされています。
総合的な危険度も低いと言われていますが、着物恐怖症の認知度はあまりないので、症状によっては注意が必要です。患者の多くは周囲の理解を得るのに一番苦労したというデータもあります。
着物恐怖症の原因と症状
着物恐怖症の原因は、主に着付けをした時や着物を着て活動している間に締め付けによって苦痛を感じたというトラウマ体験が最も多く記録されています。
外国人訪日客が着物にチャレンジし、苦痛を味わった例が海外での症例となります。女性だけでなく、袴の着用に対して辛い思いをした男性が着物恐怖症になるケースも確認されています。
症状は自身が着物を着る事はもちろん、着物姿の他人を見るだけで息苦しさや動悸、発汗があり、重症の場合だと言葉を聞いただけで嘔吐したりパニック発作に至る事もあるようです。
着物恐怖症への対処、克服法や注意点
着物恐怖症は過去の辛い体験が原因という事もあり、短期間での完全克服は難しい傾向にあります。
克服や軽減ができるまでの対処としては、やはり着物を極力着ないという選択をする事が重要で、家族や周囲へ理解を求める事が克服へ向けての第一歩となります。
幼少時における着物恐怖症の場合は思春期を経て大人になるにつれて軽減され、いつの間にか克服できている事が多いようですが、大人の場合で、和服を着る機会がある人は克服へ向けた治療に取り組むことが推奨されています。
克服へ向けた治療法は認知行動療法の中でも認知再構成法や系統的脱感作法が試され、複合技法として用いられる事もあります。
いずれにしても独自の方法で治療する事は良くないとされ、医師やカウンセラーの下で実践する事で高い効果が得られる事が分かっています。
まとめ
着物恐怖症はその独特の着用法から、恐怖症になる人が国内のみならず、海外でも見受けられます。
日常生活において致命的になる事はほぼありませんが、晴れの舞台や式典に着物を着ていけないのは辛い経験になるかも知れません。
必要に応じて適正な治療を受けるようにしましょう。
あなたが着物恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。