太陽光を浴びる事は人間にとって生きるにおいて重要な事だと考えられ、日光を浴びる事自体も気持ちが良いものです。

 

しかし恐怖の対象となってしまう事もあり、テレビ等のメディアでも取り上げられています。

 

このページでは日光恐怖症の原因や症状、克服法について詳しく解説していきます。

 

 

日光恐怖症とは?

 

悩む人の多さ:★★☆☆☆

生活密着度 :★★★★★

克服可能度 :★★☆☆☆

総合危険度 :★★★★☆

(各評価指数について)

 

日光恐怖症は英語ではHeliophobiaと表記され、特に先進国に多く見られる事がわかっています。

 

悩む人の多さは比較的少ないものの、他の恐怖症と比べても生活密着度はとびぬけて高く、症状によっては非常に危険性の高い恐怖症だという事が伺えます。

 

一方で完全克服ができる可能性も低いと言われており、基本的には日常生活に支障が出ない程度まで軽減させる事が治療の目的となります。

 

当然職業選択はおろか人生を大きく狂わせる死活問題にまで発展する可能性もあり、例え症状が軽くても引きこもりの原因になる事が危険視されています。

 

 

日光恐怖症の原因と症状

 

日焼けや皮膚のシミになる事に恐怖を覚えたり、癌などの病気の原因になる事を極端に恐れる傾向があります。

 

また、過去に悪性腫瘍を患ったという経験から日光恐怖症になるケースもあり、太陽光の強さに関わらず徹底的に日光を避けるようになったという実話がある事も分かっています。

 

他には日光を毒性だと思い込んでしまったり、自分は日光を浴びてはいけないという強迫観念を強く持ってしまう例もあります。

 

似たような症例として紫外線恐怖症が挙げられますが、現在は全く別恐怖症として分類されています。

 

はじめの内は日焼け止めを使用したり日傘をさす、遮光カーテンを利用する等の対策で日中を過ごせる事が多いようですが、根本的な解決にはつながらず、時間が経つにつれて重症化するリスクは無くなりません。

 

日光に対するアレルギーや日光過敏症とも呼ばれる全身性エリテマトーデス(SLE)とは全く違い、限局性恐怖症としての症状が顕著に表れるようになります。

 

症状としては強い不安感や頭痛、吐き気、動悸などがありますが、対策をしても外に出れない程に重症化すると少しでも日光に当たるだけで嘔吐したり、肌に触れた瞬間パニック発作に至る例も確認されています。

 

 

日光恐怖症への対処、克服法や注意点

 

症状が深刻な場合は統合失調症を合併している可能性が高いと考えられ、薬物治療が優先される場合もあり、治療期間も長期化する事を覚悟しなければなりません。

 

軽度の場合や薬物療法によって軽減されたタイミングでは認知行動療法が導入され、曝露療法や認知再構成法、自己教示訓練法などを組み合わせて試す方法がスタンダードとなります。

 

注意点として家族や周囲がどうにかしようとして独自の方法で荒療治しようとするケースが後を絶たず、逆に症状のさらなる悪化を招くリスクが高まるため、治療は医療機関で行う事が大前提となります。

 

そのためにも周囲の協力や理解を得る事が克服や軽減に向けての第一歩となる事は間違いないでしょう。

(各恐怖症に有効な治療法の一覧)

 

 

まとめ

 

日光恐怖症は人生を大きく左右する可能性のある恐怖症で「死を招く恐怖症」と言われるほど危険だと言われています。

 

完全に克服する事は難しくても日常生活をできるだけ支障なく送れるよう、症状が気になるようなら医療機関での受診をおすすめします。

 

治療は必ず家族や周囲の理解と協力を得て、医師やカウンセラーの下で治療に取り組む事が推奨されています。

 

あなたが日光恐怖症を克服できる日が来る事を心から願っています。